【2033年完成予定】中目黒駅前北地区大規模再開発が不動産市場に与える影響を徹底解説


中目黒駅前で大規模な再開発プロジェクトが進行中です。2033年度の完成を目指すこの開発は、延べ床面積約4万㎡、最高高さ160mという大規模なもので、中目黒エリアの不動産市場に大きな影響を与えることが予想されます。

不動産売買の専門家として、今回の再開発が投資家や物件購入を検討されている方にどのような影響をもたらすのか、詳しく解説します。

再開発プロジェクトの概要

中目黒駅前北地区再開発準備組合がまとめた計画によると、プロジェクトの主な内容は以下の通りです。

再開発予定地の位置

中目黒駅の北東側、上目黒1丁目エリアが対象地となります。

中目黒駅周辺の再開発予定地(当地区)と周辺の関係

Google Mapsで位置を確認

※中目黒駅北東側、上目黒1-20、21付近が再開発予定地です

現地は中目黒駅から徒歩約2分、駅前の一等地に位置しています。

プロジェクトの基本情報

  • 所在地: 目黒区上目黒1-20、21(中目黒駅北東側)
  • 敷地面積: 約0.6ヘクタール(約6,000㎡)
  • 建物規模: 地下5階・地上37階建て、延べ床面積約4万4,000㎡
  • 最高高さ: 約160m
  • 用途: 住宅・商業・駐車場の複合施設

スケジュール

  • 2025年度: 都市計画手続き開始
  • 2026年度: 都市計画決定
  • 2028年度: 本組合設立
  • 2029年度: 権利変換計画認可
  • 2030年度: 工事着手
  • 2033年度: 竣工予定

施設の構成と特徴

今回の再開発では、敷地の約6割をオープンスペース(広場・歩道状空地)とする計画が特徴的です。

完成予想図:高さ160mの高層複合ビルと目黒川沿いの広場空間

配置図:高層棟を中心に、テラスや広場などのオープンスペースを配置

フロア構成

  • 地下5階〜地下2階: 駐車場
  • 地下1階〜地上3階: 商業施設等
  • 6階〜37階: 住宅

計画容積率は770%と高く、駅前立地を最大限に活用した高密度開発となります。

不動産投資家が注目すべきポイント

1. 周辺エリアの資産価値上昇が期待される

大規模再開発は周辺不動産の価値を押し上げる要因となります。特に以下の点が重要です。

商業施設の充実による利便性向上

地下1階から地上3階までの商業エリアが整備されることで、駅前の利便性が大幅に向上します。これは周辺マンションや一棟物件の賃貸需要を高める要因となります。

景観と居住環境の改善

敷地の6割をオープンスペースとする計画は、目黒区が推進する「居心地が良く、歩きたくなるまちなかづくり」の理念に沿ったものです。駅前の景観が改善されることで、エリア全体のブランド価値が向上します。

2. 投資のタイミングを見極める

今後8年間の推移に注目

2030年度の着工から2033年度の竣工まで、段階的に市場への影響が現れます。

  • 2025〜2026年: 都市計画決定により、再開発が確実に進むことが明確化
  • 2028〜2029年: 本組合設立・権利変換により、具体的な影響が顕在化
  • 2030年〜: 工事開始で周辺環境に変化
  • 2033年〜: 竣工後、新たな住宅・商業需要が創出

投資家にとっては、都市計画決定の段階(2026年度)までが、周辺物件取得の好機となる可能性があります。

3. 賃貸需要の変化を予測する

新規住戸の供給

37階建ての高層住宅が完成すれば、相当数の新規住戸が市場に供給されます。これは以下の影響をもたらす可能性があります。

  • 短期的には周辺の賃貸物件と競合
  • 長期的には駅前の魅力向上により、エリア全体の賃貸需要が拡大
  • 高級賃貸市場の形成により、既存物件の位置づけが変化

商業施設による昼間人口増加

商業施設の充実は、飲食店やサービス業の需要を高め、エリアの活性化につながります。

中目黒エリアの不動産市場動向

中目黒は東急東横線と東京メトロ日比谷線が乗り入れる人気エリアです。

エリアの強み

  • 渋谷・恵比寿へのアクセスの良さ
  • 目黒川沿いの景観と桜並木
  • おしゃれなカフェやレストランが集積
  • 比較的落ち着いた住環境

今回の再開発は、これらの魅力をさらに高めるものとして期待されています。

現地の様子を確認されたい方へ

再開発予定地は中目黒駅北口から徒歩約2分の場所です。実際に現地を訪れて周辺環境を確認されることをおすすめします。

アクセス

  • 東急東横線・東京メトロ日比谷線「中目黒駅」下車
  • 北口(正面口)から山手通り方面へ
  • 上目黒1-20、21付近

売却・購入を検討されている方へのアドバイス

売却を検討されている方

タイミングの見極めが重要

  • 2026年度の都市計画決定後は、再開発効果を価格に織り込みやすくなる
  • ただし、竣工に近づくにつれて新築物件との競合リスクも高まる
  • 物件の立地や状態により、最適な売却時期は異なる

購入を検討されている方

中長期的な視点で判断

  • 再開発による資産価値上昇を見込むなら、早期の取得も検討材料
  • 竣工後の新築物件との比較も視野に入れる
  • 投資用物件の場合、賃貸需要の変化を慎重に分析

まとめ

中目黒駅前北地区の大規模再開発は、今後約8年をかけて進行する一大プロジェクトです。2033年の竣工に向けて、段階的に不動産市場への影響が現れることが予想されます。

ポイント整理

  • 延べ床面積約4万㎡、高さ160mの大規模複合施設
  • 2025年度から都市計画手続き開始、2033年度竣工予定
  • 商業施設とオープンスペースによる駅前環境の向上
  • 周辺不動産の資産価値上昇が期待される
  • 投資タイミングと賃貸需要の変化に注意

不動産投資や売買を検討される際は、こうした大規模開発の情報も重要な判断材料となります。中目黒エリアの不動産についてご相談がございましたら、地域に精通した専門家にお気軽にお問い合わせください。


参考情報
建設通信新聞Digital「【東京・中目黒駅前北地区再開発】4万㎡、25年度内に都計手続き」
https://www.kensetsunews.com/web-kan/1101029

お問い合わせ
株式会社エース(エース中目黒)
目黒区の不動産売買・投資のご相談は、地域に密着した私たちにお任せください。
https://www.aceinc.jp/


この記事は2025年11月の情報に基づいています。再開発計画は変更される可能性がありますので、最新情報は関係機関にご確認ください。

関連記事